ラフメティアラト(その他表記)Rahmeti Arat

改訂新版 世界大百科事典 「ラフメティアラト」の意味・わかりやすい解説

ラフメティ・アラト
Rahmeti Arat
生没年:1900-64

トルコウイグル語・トルコ文献学者。イスタンブール大学とトルコ学研究所で教育・研究に従事した。ドイツ人学者との共同作業として,《オグズ・ハーン伝説》(1936)の訳注がある。彼の名を不朽にしたのは,11世紀のトルコ語文献《クタドグ・ビリク》の現代語訳注の完成である。また,トゥルファン出土文書の整理と研究にも貢献した。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラフメティアラト」の意味・わかりやすい解説

ラフメティ・アラト
Rahmetî Arat, Reşit

[生]1900.5.15. カザン近郊
[没]1964.1.29. イスタンブール
トルコ共和国のトルコ学者。ペトロパブロフスクで中・高等教育を受け,ロシア革命後,ハルビンを経て,1922年ベルリンに移住。 27年ベルリン科学アカデミーから,トルコ語の比較言語学により博士号を受ける。 33年トルコ共和国文部省の招聘により,イスタンブール大学教授となり,同国におけるトルコ学研究の発展に寄与した。『オグズ可汗物語』 Oǧuz Kaǧan Destanı,『クタドグ・ビリク』 Kutadgu Biligなどの研究,校訂翻訳がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

20世紀西洋人名事典 「ラフメティアラト」の解説

ラフメティ・アラト
Rahmeti Arat


1900 - 1964
トルコのウイグル語学者,トルコ文献学者。
イスタンブール大学及びトルコ学研究所で教育と研究に従事する。ドイツ人学者と共同で「オグズ・ハーン伝説」(1936年)の訳注を行った他、11世紀のトルコ語文献「クタドグ・ビリク」の現代語訳注を完成し、彼の名を不朽のものとする。トゥルファン出土文書の整理・研究へも貢献。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android