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ラベンダー Lavandula officinallis; lavender

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ラベンダー
Lavandula officinallis; lavender

シソ科の小低木。地中海沿岸地方の原産で,特に南フランスで多く栽培され,日本では主として北海道で栽培される。高さ 60cm内外で,全株に白毛密生芳香がある。葉は対生し,披針形で長さ 5cmある。頂生の穂状花序淡紫色で長さ約 1cmほどの唇形花を幾段も輪生状につける。古くから有名な香料植物で,花を水蒸気蒸留してラベンダー油をとり,香水や石鹸の香料に用いる。また薬用として神経痛リウマチなどに用いられる。

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デジタル大辞泉の解説

ラベンダー(lavender)

シソ科の小低木。高さ約60センチ。茎に白い毛を密生し、細い葉が対生。初夏、薄紫色の唇形の花を穂状につける。全体に芳香があり、花からとったラベンダー油は古くから香料に用いられる。地中海沿岸の原産で、ローマ時代には入浴用香水とされ、名は洗う意のlavareに由来。ラワンデル

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百科事典マイペディアの解説

ラベンダー

地中海沿岸地方原産のシソ科の常緑小低木。茎は小枝を多く分枝し,高さ50〜90cm。葉は線状披針形で,若葉には白色の綿毛がある。夏,枝先に花穂をつけ,淡紫色の唇形(しんけい)花を多数開く。
→関連項目精油

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栄養・生化学辞典の解説

ラベンダー

 シソ目シソ科ラベンダー属の植物[Lavandula augustifolia],[L. latifolia]で,葉や葉枝から精油をとり香料として利用する.

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食の医学館の解説

ラベンダー

数あるハーブのなかでも、もっとも人気の高いのが、このラベンダー。
 最盛期になると、紫、白、ピンクなどの花を一斉に咲かせるとともに、草全体から気品ある芳香を放つため、「香りの女王」とも呼ばれます。
 また、中世ヨーロッパでペストが流行したとき、ラベンダー畑で働いていた人は感染を免れたといわれるように強い抗菌作用をもち、効用の面でも優秀。ちなみに、ラベンダーの品種は28種類ありますが、薬用としては、イングリッシュ・ラベンダーがもっともよく用いられています。
 ラベンダーには、抗菌、鎮痛、消炎、けいれん止め、循環器の活性化、胆汁(たんじゅう)の分泌促進(ぶんぴつそくしん)といった作用があります。
 具体的症状としては、頭痛、とくに鋭い頭痛をやわらげるほか、消化不良、胃炎、腹部膨満、神経衰弱などに有効。
○外用としての使い方
 精油を吸入に用いれば、かぜやぜんそくの症状緩和に役立ちます。また、ハーブティーを湿布や入浴剤に用いれば、打ち身、ねんざ、やけど、湿疹(しっしん)にも効果があります。
 おりものが気になるときは、ハーブティーで腟(ちつ)洗浄するといいでしょう。
 ただし、妊娠中の人は多用するのを避けてください。
〈ハーブティーやジャム、ゼリーの香り付けにピッタリ〉
○食品としての使い方
 ハーブとしてのラベンダーは、花の部分を利用します。ハーブティーやジャムのほか、酢につけてラベンダービネガーにしたり、ゼリー、シャーベット、カクテルの香り付けにもピッタリ。
 また、ポプリやハーブピローなど、クラフト材料にも広く用いられています。

出典 小学館食の医学館について 情報

色名がわかる辞典の解説

ラベンダー【lavender】

色名の一つ。ラヴェンダーとも表記する。JISの色彩規格では「みのみを帯びた」としている。一般に、ラベンダーの花のような淡い紫色をさす。ラベンダーはシソ科の常緑多年草で、地中海からアルプス地方が原産。夏に可憐な花を咲かせる。花は香りが強く香料の原料となる。ライラックより、わずかに濃い色。

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世界大百科事典 第2版の解説

ラベンダー【lavender】

ヨーロッパの香料作物として有名なシソ科の半木本性植物。精油を採取するため栽培される植物の基本になったものはトゥルーラベンダーLavandura angustifolia Mill.(=L.spica L.)(英名true lavender,common lavender)であるが,栽培される系統の多くはヒロハラベンダーL.latifolia Med.(英名spike lavender)(イラスト)が多少とも交雑した雑種であると考えられている。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

ラベンダー【lavender】

シソ科の半木本性植物。地中海沿岸地方原産。日本には江戸末期に渡来。全体に芳香があり、白毛を密生。葉は披針形。夏、枝先に淡紫色の花穂をつける。花からラベンダー油をとり香料とする。ラワンデル。
の花のような、くすんだ青みがかった紫色。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ラベンダー
らべんだー
lavender
[学]Lavandula vera DC.

シソ科の小低木。地中海沿岸地域の原産で、香料作物として栽培され、南フランスが主産地として名高い。高さ約60センチメートル、茎に白い軟毛が密生するため灰白色にみえる。葉は細く長さ約5センチメートル、幼茎では輪生、成長につれて対生となる。初夏に長さ30センチメートルの花茎を多数直立し、美しい紫色の唇形花を10個ほど輪生する。花は径約1センチメートル。植物体全体に芳香があり、花が開くころに刈り取り、蒸留法によって香油をとる。これをラベンダー油とよび、主成分は酢酸リナリルである。花だけからとるものがもっとも品質が優れる。ローマ時代には入浴用の香水として用いられたので、ラテン語の「洗う」という意味のlavareがラベンダーの名のもとになった。現在も多く栽培され、化粧品の香料、香水に用いられる。薬用には神経痛などに用いられ、また軟膏(なんこう)や塗布剤の香料にも使われる。日本へは江戸時代、文化(ぶんか)年間(1804~18)に渡来し、現在は北海道でおもに栽培されている。日当りのよい湿気のある土地でよく育つ。[星川清親]

文化史

古代のギリシアで栽培され、花冠や花輪に使われていた。テオフラストスは、種子から育てると述べている(『植物誌』)。ディオスコリデスはフレンチ・ラベンダーL. stoechos L.の産地としてストエカデス諸島をあげ、痛み止めや解毒剤に混ぜると記述している(『薬物について』)。カンフェンを含み、ヨーロッパではけいれんや喘息(ぜんそく)の民間薬にされた。香水や花を磁器の色づけにも使った。花はポプリの代表的な材料である。[湯浅浩史]

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