ハーブティー(読み)はーぶてぃー(英語表記)herb tea

デジタル大辞泉 「ハーブティー」の意味・読み・例文・類語

ハーブ‐ティー(herb tea)

香草茶。香草の花や葉をせんじた飲み物。カモミールペパーミントハイビスカスローズヒップなどがポピュラー。ハーバルティー

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ハーブティー」の意味・読み・例文・類語

ハーブ‐ティー

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] herb tea ) 香草茶。香草の花や葉を煎じた飲み物。カモミール、ペパーミント、ハイビスカス、ローズヒップなど。ハーバルティーともいう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハーブティー」の意味・わかりやすい解説

ハーブ・ティー
はーぶてぃー
herb tea

香草(ハーブ)を利用した飲み物。ハーブとは、香草や薬用植物の茎、葉、花などのことで、香りがよく、人々の生活に役だつ有用な植物の総称。香草として料理の風味づけに用いるほか、ヨーロッパでは紀元前から煎(せん)じたものを薬として飲用してきた。しかし最近は、樹木の葉や花、果実なども含め、嗜好(しこう)品として湯で浸出したり煎じて飲むものもハーブ・ティーと称している。ハーブ・ティーは健康飲料として、紅茶やコーヒーが普及した現在でも、世界各地で飲まれている。

 ハーブ・ティーには多くの種類があるが、用いる香草の代表的なものとして次のようなものがある。

(1)セージ 葉を乾燥したもの。肉料理のスパイスとして欠かせないが、古くは重要な治療薬として用いられていた。消化を助け、健康維持によいとされている。

(2)ローズマリー 花や葉を乾燥したもの。古代ギリシアでは頭脳を明晰(めいせき)にする働きがあると思われていた。浸出液は神経を安定させたり、口臭を防止するとされている。

(3)リンデン ボダイジュの花を乾燥したもの。ヨーロッパでも一般化している飲料である。この浸出液は、神経を鎮めて安眠を誘い、また風邪(かぜ)をひいたとき発汗の働きをするといわれている。

(4)ペパーミント セイヨウハッカの葉や花を乾燥したもの。浸出液は、ハッカ特有の爽快(そうかい)さがある。精神安定、発汗、健胃などに役だつといわれている。

(5)カモミルラ(カモミール、カミツレ) キク科の植物で、花を乾燥させたもの。ヨーロッパではハーブ・ティーとして古くから飲用されてきた。精神安定、健胃、風邪のときののどの痛みなどによいといわれている。

(6)ハイビスカス 同属のローゼルの肥大化した萼(がく)を乾燥したもの。浸出液は赤いハイビスカスの色をしている。クエン酸などを含むため浸出液は酸味がある。のどの渇きをいやしたり、神経を鎮める働きがあるといわれている。また、濃厚な肉料理のあとに飲むと口中がさっぱりする。

 このほか、ローズヒップ(ノイバラの果実)、ローズ(バラの花)、サフラワー(ベニバナの花)、ガーデニア(クチナシの実)など多くの種類がある。ハーブ・ティーは、乾燥したものを1種あるいは数種あわせて熱湯で浸出したり、または煎じて飲む。ティーバッグになったものもある。また、生葉を使うフレッシュハーブ・ティーもある。健康のためには1日に2、3回飲用するとよいといわれているが、用いられる植物の多くは薬用植物であり、副作用も考えられるので、体力体質体調にあわせて量や回数を加減することが大事である。とくに妊娠中の飲用は注意を要する。

河野友美

『佐々木薫監修『ハーブティー』(1998・池田書店)』『和田はつ子著『フレッシュハーブティーの本――27種のベランダ栽培法と飲み方/ハーブデザートの作り方』(1998・農山漁村文化協会)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「ハーブティー」の意味・わかりやすい解説

ハーブティー

生のハーブか乾燥ハーブを用いたお茶。ミント,カモミール,レモングラスレモンバームラベンダーなどのハーブがよく用いられる。生の場合は,ハーブの葉や花を摘んで少量をカップに入れ,熱湯を注いでふたをし,1分前後蒸らす。甘みを加えたいときはハチミツを入れるとよい。最近では乾燥ハーブの単品やブレンドされたものがハーブティー用に市販されていて,手軽に好みの味が楽しめる。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

飲み物がわかる辞典 「ハーブティー」の解説

ハーブティー【herb tea】


ハーブを乾燥させ、飲料用に加工したもの。また、これに湯を注いで成分を湯に浸出させた飲み物。ペパーミント、レモングラス、ラベンダー、カモミール、ローズマリーなど多くの種類があり、数種類のハーブをブレンドしても用いる。乾燥させた茎葉や花のほか、レモンやオレンジの果皮、野ばらの実(ローズヒップ)や西洋ねずの実(ジュニパーベリー)などを用いたものもある。

出典 講談社飲み物がわかる辞典について 情報

今日のキーワード

配属ガチャ

入社後に配属される勤務地や部署が運次第で当たり外れがあるという状況を、開けてみなければ中身が分からないカプセル玩具やソーシャルゲームで課金アイテムを購入する際のくじに例えた言葉。企業のネガティブな制...

配属ガチャの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android