ラポニアン-エリア(読み)ラポニアンエリア

世界遺産詳解 「ラポニアン-エリア」の解説

ラポニアンエリア【ラポニアン-エリア】

1996年に登録されたスウェーデンの世界遺産(複合遺産)。同国北部のラップランドにある、自然が多く残る北極圏の山岳地帯から低地まで含む一帯で、伝統的にトナカイとともに暮らしてきた先住民ラップ人(サーメ人)たちの居住する地域である。総面積約9400km2に及ぶ世界遺産の登録地域の大部分は、4つの国立公園(ムッドゥス国立公園、パジェランタ国立公園、サーレク国立公園、ストーラ・ショーファレット国立公園)と、2つの国立自然保護区(シャウンニア国立自然保護区、ストゥッバ国立自然保護区)のエリアで占められている。その登録エリアには、氷河がつくり出したU字谷や凹地円形帯状岩屑が堆積してできた丘陵河川湖沼、滝などの雄大な自然景観が含まれている。先住民ラップ人の北極圏で家畜を放牧して生きる稀少な伝統文化やラップ地方の雄大な自然とその景観から、世界遺産に登録された。◇英名はLaponian Area

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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