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リザー・アッバーシー Rizā ‘Abbāsī

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世界大百科事典 第2版の解説

リザー・アッバーシー【Rizā ‘Abbāsī】

1560ころ‐1635
イランサファビー朝期の画家。アッバース1世の宮廷工房を中心に活躍したイスファハーン画派の重鎮。作品の大半は線描画で,しかも多くは写本挿絵ではなく単葉の肖像画である。画風は初期の繊細な筆致と晩年のタッチの粗いスタイル明らかに分けられる。後期の作品では描線に力がなく,顔貌は類型的に,動勢は緩慢になり,全体に退廃的な雰囲気が濃厚となる。彼特有の,明確で柔らかくリズミカルな描線は量感を盛りあげ,また,肥瘦のある線や,ターバン,帯などの末端の表現に使われている楔形の点描は,画面にわずかながら動勢を与える。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内のリザー・アッバーシーの言及

【イスラム美術】より

…華麗な色合いと完成された技法,豊かな抒情性,人物画にみられる多様な姿態と動勢,流れるようなよどみのない繊細な描線などがこの期の特色といえよう。この時代の最も優れた絵師リザー・アッバーシーは,人物の微妙なしぐさをとらえ,それを繊細な線で鋭く表現した。弟子ムイーン・ムサッビルらリザー一派の特徴の一つは,賛に年記や名前のほかに,制作の動機や目的を書き添えていることである。…

※「リザー・アッバーシー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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