ルビーレーザー(英語表記)ruby laser

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「ルビーレーザー」の解説

ルビーレーザー
ruby laser

固体レーザーの1種で,最初の発振に成功したレーザー。発振波長が 694.3nmで可視領域にあり,簡便な固体レーザーとしてよく使われる。連続発振がかなり困難であるなど,実用上ヤグレーザーに劣る。光増幅の媒質としては,円筒状の人工ルビー結晶を用いるが,これは母体である結晶状の酸化アルミニウムの中に不純物として Cr3+ を含ませたものである。 Qスイッチによりパルス幅が数 ns,出力が数百 MW程度の大出力パルスの光が簡単に得られる。

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化学辞典 第2版「ルビーレーザー」の解説

ルビーレーザー
ルビーレーザー
ruby laser

1960年にT.H. Maimanによってはじめてレーザー発振に成功した固体レーザー.ルビー中には不純物として Cr3+ が含まれているが,このイオンが光励起され,E状態からA状態の基底状態へ遷移するときに放射する694.3 nm の蛍光を,レーザー発振させたものである.Qスイッチを使って大出力のパルスレーザーにすることができる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典内のルビーレーザーの言及

【レーザー】より

…この波長域では熱作用が大きいので,科学の分野ばかりでなく各種の工業的応用も多い。 媒質として固体を用いる固体レーザーの代表的なものは,Al2O3の中に不純物として含まれるクロムイオンCr3+が発振する(694.3nm)ルビーレーザーや,YAG(yittrium aluminum garnetの略。Y3Al5O12)結晶やガラスの中に含まれたネオジウムイオンNd3+が発振する(1.06μm)YAGレーザー(ヤグレーザーともいう)またはガラスレーザーなどである。…

※「ルビーレーザー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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