レトルト

デジタル大辞泉 「レトルト」の意味・読み・例文・類語

レトルト(retort)

蒸留乾留に用いる実験器具。ガラス製または金属製で、加熱する物質を入れる球状容器と、生成物の出ていくための側面に斜めに付いた管からなる。
袋詰めなどにした食品加圧・加熱・殺菌する装置

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精選版 日本国語大辞典 「レトルト」の意味・読み・例文・類語

レトルト

  1. 〘 名詞 〙 ( [オランダ語] retort )
  2. ガラスまたは金属製の実験室用の蒸留・乾留装置の一つ。球状部とその上部から横に伸びる長い側管がある。コルク栓やゴム栓を使用しないので比較的高温で用いられる。〔蘭学逕(1810)〕
  3. 石炭ガス製造のための乾留装置。
    1. [初出の実例]「其器。約するに二般あり。一は瓦斯を発する物品を納れ 列篤爾多(レトルト)、玻瓈管の類 一は発する所の瓦斯を承く 玻瓈鐘の類」(出典:舎密開宗(1837‐47)内)
  4. 缶詰・袋詰などにした食品を加圧・加熱・殺菌する装置。
  5. レトルトしょくひん(━食品)」の略。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「レトルト」の意味・わかりやすい解説

レトルト
れとると
retort

蒸留や乾留を行うのに使われるガラス製あるいは金属製の器具。球状の容器部とそれに直結した長い側管からなり、物質を容器部に入れ、加熱生成した物質を側管の出口で受ける。必要に応じて冷却器などを併用する。

[岩本振武]

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栄養・生化学辞典 「レトルト」の解説

レトルト

 缶詰やレトルトパウチ食品を滅菌する装置.圧力釜一種である.

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