relic ,relict
(1)過去において栄え,その後は衰えている生物。遺存種,残留種,残存種,生きている化石とも。シーラカンス(Latimeria)・イチョウ(Ginkgo)は典型例。北海道のナキウサギ・ウスバキチョウなどは氷期のレリック。同様の考え方は絶滅した生物にも適用可能。例えばペルム紀の三葉虫は,古生代前期に繁栄した三葉虫類の地質時代におけるレリックの例。井尻正二(1968)は,G.G.Simpsomの考えを基に,レリックを1)個体数が減少したもの(数量的レリック),2)分布が狭くなったもの(地理的レリック),3)進化速度のたいへん遅い(形態などの変化の少ない)もの(系統的レリック),4)類縁種が少なくなったもの(分類的レリック),5)昔の生活環境に適応した形質を新しい環境でも残しているもの(環境的レリック)に区分している。参考文献:井尻正二(1968) 文明のなかの未開,築地書館[糸魚川 淳二・中井 均]
(2)母岩あるいは,以前の変成作用時に形成された鉱物や岩石組織・変形構造が,変成岩中に残存したものレリック鉱物,残存鉱物・残存組織・残存構造とも。
執筆者:小山内 康人
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
→遺存種
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
「遺存種」のページをご覧ください。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…地質時代に全盛期を迎え,現在はその系統の末裔が,基本的な性質をあまり変えないまま,細々と生きている動植物の通称。広義の遺存種(残存生物)に含まれるが,ふつうレリックまたはレリクトと称されるものは,氷河時代に寒冷種が南下して分布していたのに,後氷期となって大勢は北上したにもかかわらず高地などに残存し,隔離分布の形をとるようになったグループを指すので,生きている化石の典型ではない。生きている化石の典型とは,例えば中生代以後のように,かなり長い年代を存続しているグループのことであり,したがって体制としてもより原始的な構造を多くとどめているのが特徴といえる。…
…かつては繁栄していた生物が絶滅しかかったり,あるいは地理的隔離をうけたり形態的,生理的に特殊化したことで絶滅しやすい状態におかれている生物種。残存種あるいはレリックrelic,レリクトrelictともいう。種ばかりでなく,ファウナ(動物相)やフロラ(植物相),また個体群についても用いられることがある。…
※「レリック」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...
1/28 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
1/16 デジタル大辞泉プラスを更新
1/16 デジタル大辞泉を更新
12/10 小学館の図鑑NEO[新版]魚を追加
10/17 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典を更新