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ロココ音楽 ロココおんがく Rococo music

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ロココ音楽
ロココおんがく
Rococo music

バロックから古典派への過渡期に現れた典麗,優雅な音楽様式全体をさす。狭義にはルイ 15世の宮廷を中心に F.クープラン,J.ラモー,L.ダカンらのクラブサン音楽に代表されるギャラント・スタイルを生んだフランス音楽とその影響を受けたドイツイタリアの音楽をいう。

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世界大百科事典 第2版の解説

ロココおんがく【ロココ音楽】

ロココは本来美術史・建築史上の様式概念であるが,音楽史でも18世紀初頭から1770年代にかけての,後期バロックから前古典派におけるフランスおよびドイツを中心とする一様式を指す。艶美様式(ギャラントスタイル)やドイツの多感様式もこれに含まれる。ロココ様式の特徴としては,比較的簡潔な和声,歌謡性と断片動機の反復に富む旋律法,概して小規模な形式,狭い範囲における対比が強調される強弱法,豊かで変化に富む装飾法などが挙げられる。

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大辞林 第三版の解説

ロココおんがく【ロココ音楽】

一八世紀中葉の、特にフランスで発展した音楽の一様式。多数の装飾音に彩られた優美な旋律を特徴とする。クープランのクラブサン音楽などが典型。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ロココ音楽
ろここおんがく

18世紀前半から中ごろにかけての西洋音楽の様式の一傾向。ほぼ同時代の造形芸術、装飾様式を表すロココrococoを、音楽に適用した呼び方であり、それらと同様に、繊細な装飾性を重んじ、とくにフランスの宮廷を中心に発展した。バロックの劇的な対比性や壮大な様式への志向とは異なるため、ほとんど同時代ながら後期バロックとは区別されている。
 ロココ様式の音楽は、1800年前後から後のフランソア・クープランのクラブサン音楽、室内合奏曲が典型的である。ここでは、厚い和音を響かせるのではなく、透明で薄い音響を理想とし、優美で叙情的、ときには感傷的な表情をもった旋律が好まれ、その旋律は多数の装飾音によって彩られる。大曲よりも小品が好まれ、それらはしばしば一連の、同じ調性の作品としてまとめられる。舞曲を基本としている点では組曲であるが、クープランの場合は、しだいにロンドー形式を多く用いるようになった。また彼の小品には空想的なタイトル、描写的な内容を示す付記をもつものが多い。この様式の特徴の多くは彼の声楽曲にも認められる。
 この傾向は、クープラン以後短期間ベルサイユ楽派の音楽にみられたが、18世紀後半にはギャラント様式に移っていった。一方、ドイツではロココ様式を独自に継承し、より感情表出を重視、表情の変化、即興的演奏のスタイルなどと結び付けた多感様式が生まれた。この方向を代表するのは、大バッハの息子でベルリンとハンブルクで活躍したカール・フィリップ・エマヌエル・バッハである。
 ロココ音楽は器楽、室内合奏曲、小編成の声楽曲を主体にした様式であり、大合奏、オペラとは結び付きが少なかった。[美山良夫]

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