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ロッグウッド Heamatoxylon campechianum; logwood

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ロッグウッド
Heamatoxylon campechianum; logwood

マメ科の低木。西インド諸島,中央アメリカの原産で,特にメキシコに多く分布する。幹は高さ7~10m,葉は羽状複葉で数枚ずつ集ってつき,葉腋に小さなとげがある。小葉は4~5対で,倒卵形,長さ約 1cmである。花は淡黄色,腋生の総状花序につき,芳香を発する。花弁は倒卵形で5枚あり,ほぼ同大で蝶形花にはならない。莢は扁平,膜質で長さ 5cm内外,中に横長の種子2~3個がつく。辺材は白色,心材は紅褐色または紫褐色であり,この心材の色素を染料として利用する。 16世紀にスペイン人によって最初に染料に使われたといい,その紅色素はヘマトキシリンで,羊毛,絹,木綿,麻を黒褐色に染め,媒染剤を用いて紫色,赤褐色にも染められる。今日では合成染料に取って代られたが,細胞学,組織学での顕微鏡観察用色素としては今日でも最も重要なものの一つである。材は細工物,装飾具などに用いられる。

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デジタル大辞泉の解説

ロッグウッド(logwood)

マメ科の常緑高木。葉は羽状複葉。花は黄色。心材からヘマトキシリンという染料がとれ、繊維や顕微鏡標本の染色剤にする。メキシコの原産。ロッグウッドの木。

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世界大百科事典 第2版の解説

ロッグウッド【logwood】

メキシコ原産のマメ科の常緑小高木。染料をとる目的で栽培される。高さ7~10mときにそれ以上の樹高になり,幹の表面には深い縦溝がある。葉は3~4対の小葉からなる羽状複葉で,葉腋(ようえき)にはするどいとげがある。花は葉腋から房になってつき,萼は鮮紅色,花弁は黄色で芳香がある。花後に長さ4~6cmの莢(さや)ができ,中に1~3個の種子がみのる。繁殖は種子による。10~20年生の木を伐採し,辺材をそぎ落として,赤褐色の心材をきざんで屋内に積み,水をかけてときどき切り返しながら2~4週間発酵させると,紫色をおびた黒褐色となる。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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