翻訳|rodeo
アメリカのカウボーイによる腕前の公開競技。もとスペイン語で〈取り巻く〉という意味のrodearからきた言葉。これが牛などを〈駆り集める〉意味に転じたが,馬に乗って牛の群れを駆り集めるとき,カウボーイは自分の腕前を見せびらかし合ったため,ロデオというと彼らの曲芸披露の意味になった。最初の本格的なロデオ競技は,1883年7月4日,テキサス州ペーコスで行われた。その後,西部の各地にひろまり,やがて東部にも伝わって,1926年,ついにニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで〈ワールド・シリーズ・ロデオ〉が催されるまで盛んになった。
ひと口にロデオといっても,半野生馬broncoの鞍乗り,裸馬乗り,投げ縄,牛乗り,牛との格闘(いかに早くねじ倒すか)という五つの基本の型と,その変型がある。優秀な競技者には賞金が出,いまではプロのロデオ乗りが巡業もしている。ヨーロッパや中南米でも催されるが,土くさい,まさにアメリカ的なスポーツである。
執筆者:亀井 俊介
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野生のウマを乗りこなしたり、暴れウシと格闘したり乗りこなしたりする競技。アメリカ西部のカウボーイたちの腕比べから発生し、のちには入場料をとって見せ物としても行われるようになった。ロデオとはスペイン語の「回る」とか「徘徊(はいかい)する」という意味で、アメリカに伝わって、カウボーイが家畜を見回ったり数えたりするために、ウマを乗り回すことを意味するようになり、やがて競技をさすようになった。見せ物としては、1887年コロラド州のデンバーで行われたのが最初といわれる。1936年、ロデオの興行を目的とするプロのロデオ・カウボーイ協会が結成され、ルールを統一し、いろいろな趣向を加えて各地で興行が行われるようになった。アメリカのほか、カナダやオーストラリアでも行われている。第二次世界大戦後は学生や一般の人々の間でも、スポーツとして盛んに行われるようになった。
[倉茂貞助]
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