ロードアイランド(その他表記)Rhode Island

翻訳|Rhode Island

精選版 日本国語大辞典 「ロードアイランド」の意味・読み・例文・類語

ロードアイランド

  1. ( Rhode Island ) アメリカ合衆国の州の一つ。ニューイングランド南部の大西洋岸にある。合衆国最小の州。州都プロビデンス繊維工業が盛ん。独立一三州の一つ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ロードアイランド」の意味・わかりやすい解説

ロード・アイランド[州]
Rhode Island

アメリカ合衆国ニューイングランドの州。略称R.I.。独立13州の一つで,連邦加入1790年,13番目。面積2706km2,全米で最も狭い州で,奈良県より狭い。人口105万2567(2010)。州都および最大都市はプロビデンス。丘陵平地からなる州で,氷河湖が多い。州南東部ナラガンセット湾があり,人口,産業ともにこの湾岸に集中している。湿潤大陸性気候で,冬は雪が多い。アメリカ・メガロポリスの一部で都市化が進んでいる。高級衣料品,貴金属製品(宝石,銀細工),エレクトロニクスなどの付加価値の高い製造業が盛んである。おもな農産物ジャガイモリンゴトウモロコシなどで,鶏をはじめとする家畜の飼育もみられる。沖合沿岸漁業もかなり盛んである。白人による開拓初期に,1636年〈良心と行動の自由〉を旗印としたロジャー・ウィリアムズがマサチューセッツ植民地から追放されてこの地へ入り,プロビデンス(〈神の摂理〉の意)と名づけた集落を建設した。その後,クエーカー教徒やオランダから逃げてきたユダヤ人にも救いの手をさしのべた。1675年には,ワンパノアグ族のメタカム(英名フィリップ王)に率いられて,白人の侵略に対してインディアンが武力で抵抗し,白人植民者に甚大な損害を与えた(フィリップ王の戦争)。独立革命では大陸会議の決定に先だつ1776年5月に独立を宣言したが,連邦加入は独立13州の最後となった。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ロードアイランド」の意味・わかりやすい解説

ロード・アイランド
ろーどあいらんど
Rhode Island

アメリカ合衆国、大西洋岸の州。独立13州の一つ。面積3144平方キロメートル。人口104万8319(2000)。州都プロビデンス。南を大西洋、西をコネティカット州、北と東をマサチューセッツ州に囲まれ、ロード島などいくつかの島を有する。氷河作用による数多くの湖沼、川、滝がみられ、海岸線は潟(かた)や沿岸州が発達する。なだらかな起伏をみせる西の高地に対して、東側はナラガンセット湾が広がり、湾周辺に州都プロビデンスをはじめ、ワーウィック、クランストン、ポタケットなど主要都市が集中する。50州のうち面積が最小ではあるが、人口密度は高く、工業の発達が著しい。かつて全盛を極めた綿紡績工業の中心地も現在では多様化が著しく、とくにプロビデンスを中心とした貴金属、銀製品の生産は全米一を誇り、機械、化学繊維、ゴム、金属、電子機器、食品加工など多くの工業がみられる。州土の60%以上が森林のため農業には適さず、牧畜がほとんどを占め、養鶏も古くから知られる。また、州内には観光資源も多く、海岸域や島などの多くがサマー・リゾートとして古くから有名で、19世紀後半の邸宅が残るニューポートやブロック・アイランドなども人気が高い。1524年にベラザノが訪れたのが最初で、1636年に、ロジャー・ウィリアムズが、マサチューセッツ湾植民地から政治・宗教の自由を求めてここに移ってきた。1776年には13植民地のうち合衆国憲法を批准したのは最後ではあったが、イギリスからの独立を宣言したのはもっとも早く、その後もこの政治的・宗教的自由の精神は受け継がれてきている。

[作野和世]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「ロードアイランド」の意味・わかりやすい解説

ロード・アイランド[州]【ロードアイランド】

米国北東部,ニューイングランドの州。略称RI。大西洋岸に面する小州で面積は全米最小。西部は丘陵性の台地,東部は低地で氷食をうけ,ナラガンセット湾が深く湾入する。酪農と養鶏が行われ,リンゴ,ジャガイモが主産物であるが,農業従事者はわずかである。高級衣料品,宝石細工,銀製品など特色ある工業をもつが,近年は電子工業が発展。1636年R.ウィリアムズによって最初の植民。1776年の独立13州の一つ。1790年連邦加入。州都・最大都市プロビデンス。2678km2。105万5173人(2014)。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

デジタル大辞泉プラス 「ロードアイランド」の解説

ロードアイランド

《Rhode Island》アメリカ海軍の戦艦。バージニア級の前弩級戦艦。船体識別番号はBB-17。1904年進水、1906年就役。グレート・ホワイト・フリートの世界一周航海(1907~1909年)に参加。1920年退役。1923年、スクラップとして解体。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のロードアイランドの言及

【アメリカ合衆国】より

…これに次ぐ10年間に聖職者を含むピューリタンが多数渡来,発展の基礎をつくった。この間マサチューセッツから分かれた人々によりコネティカット,ロード・アイランド両植民地が設立され,やがて北部にはニューハンプシャー植民地がつくられた。独立革命当時は上記4植民地であったが,建国後に州と認められたバーモント(1791),メーン(1820)2州を加えて,現在のニューイングランド6州が成立した。…

※「ロードアイランド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android