…また,同じようなS字状の成長曲線を描いても,身長と体重ではずれており,幼児期前期では,体重に比べ身長の増加率などの減少のほうが目だつため,体つきは乳児期同様丸みをもっているが,後期になると,体重の増加率の減少のほうが大きくなり,全体にほっそりとした体つきになる。身体のつり合いをみるために,体重kg/(身長cm)3×107で算出した指数をローレル指数というが,相対的な身長の増加率の増大によって,ローレル指数は少年期前期までは急速な減少を示し,10歳前後でほぼ一定となる。なお,身体の各臓器の発育は,スキャモンの四つの成長型のいずれかをとって行われる。…
…いろいろな計測値を組み合わせた指数が数多く提唱されているが,前記の計測値の前4者の組合せが比較的多く用いられ,体格指数ともよばれる(表参照)。これらにはそれぞれの表す意味があるが,なかでも,体重と身長との関係で,太りぎみ,やせぎみなどの肥満度を表すローレル指数が最も普及している。 体格は身体全体の特徴として,生物学的,すなわち遺伝的に規制される面をもつ。…
…近年,肥満や成人病などとの関連から,身長と体重の相互関係について注目されている。種々の体位の計測値を組み合わせて,一つの指数として表したものを体格指数というが,身長と体重との関係を表したものにはローレル指数,カウプ指数などいくつかのものがある。ローレル指数は体重(kg)を身長(cm)の3乗で割ったものに107を乗じて表され,109~140を中等度とする。…
※「ローレル指数」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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