20世紀西洋人名事典 「ヴォルフガングケッペン」の解説
ヴォルフガング ケッペン
Wolfgang Koeppen
1906 -
ドイツの作家。
俳優、劇作家、雑誌編集者などを経て、ナチス時代は一時オランダへ亡命。戦後1951年「草の中の鳩」を発表して一躍有名となり、「温室」(’53年)、「ローマに死す」(’54年)など戦後の西ドイツ社会を風刺した一連の小説、ソ連、アメリカなどへの旅行記を次々と発表。超現実主義的な手法で現実を多層なモザイクとしてとらえるのが彼の作品の特徴で、’62年にはビュヒナー賞を受賞した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報