一打(読み)ひとうち

精選版 日本国語大辞典 「一打」の意味・読み・例文・類語

ひと‐うち【一打】

〘名〙
① 一度うつこと。
義経記(室町中か)二「持ち給へる太刀のむねにて一うちも当てられさせ給ふな」
一撃でうち倒すこと。一刀に切り捨てること。
※波形本狂言・子盗人(室町末‐近世初)「子を抱ていよふとも只一うちにするぞ」
③ ひと張りの網。
※続春夏秋冬(1906‐07)〈河東碧梧桐選〉夏「鮎網も一打持ちぬ小百姓〈八重桜〉」

いち‐うち【一打】

〘名〙
箇条書初めに、一つ何々と一の字を記すこと。〔俚言集覧(1797頃)〕
② (一の字を書いたように見えるところから) 眉をいう。
※雑俳・柳多留‐一二(1777)「一打(いチうち)剃刀でけすおしい事」

いち‐だ【一打】

〘名〙 野球ゴルフなどで、ボールを一度打つこと。また、ボクシングなどで、相手に一撃を加えること。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「一打」の意味・読み・例文・類語

いち‐だ【一打】

野球・ゴルフなどでボールを一度打つこと。また、ボクシングで相手に一撃を加えること。「一打逆転のチャンス

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