一条桟敷跡(読み)いちじようさじきあと

日本歴史地名大系 「一条桟敷跡」の解説

一条桟敷跡
いちじようさじきあと

[現在地名]上京区小島

桟敷とは恒例または臨時の祭礼、その他の行事の際、行列や芸能などの物見のために高く構えた席をいう。平安時代では賀茂祭の時、一条大路おおじ(現一条通)に面して院や摂関家をはじめ、受領たちの経営した大小さまざまな街頭桟敷がつくられた。多くは臨時仮設的なものであるが、恒常的な建物もあった。

百錬抄」寛元四年(一二四六)四月一四日の条に「賀茂祭也。上皇於一条室町御桟敷御見物、件ノ桟敷年来故今出川入道相国分也、今度為相国沙汰修造進」とあり、後嵯峨上皇が一条大路と室町小路の交点近くに修造された桟敷で、賀茂祭を見物している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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