一条院(読み)いちじょういん

世界大百科事典 第2版の解説

いちじょういん【一条院】

大宮院とも称し,平安中期に一条天皇里内裏となるに及んで脚光をあびた邸宅。大内裏の北東みちと大宮大路をはさんで東に位置し,東西に長く2町を占めていた。東側の1町は別納(べちのう)とか東町と呼ばれた。この邸は,はじめ藤原伊尹,異母弟の為光のものであったが,為光から娘の“寝殿の上”に伝えられた。それを佐伯公行が買い取って東三条院(藤原詮子)に寄進した。女院は,これを子息の一条天皇の後院とすべく造作を加えた。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の一条院の言及

【里内裏】より

…当時冷泉院が冷泉上皇の御所となっていたためであろう。その後も内裏はしばしば火災に遭い,そのたびに四条院,堀河院,一条院を後院として仮皇居に充てたが,さらに1005年(寛弘2)の内裏焼亡に際し,一条天皇が左大臣藤原道長の東三条殿に移ってから,臣下の殿第を皇居とすることも一般化した。そして仮皇居の使用が頻繁になると,内裏の有無にかかわらず,別に皇居として造作された殿第も現れた。…

※「一条院」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

アポ電詐欺

《「アポ」は「アポイントメント」の略》電話を使用した振り込め詐欺の一。身内の者になりすまして電話番号が変わったと伝え、再度電話して金銭を要求したり、役所の担当者や銀行員などになりすまして電話をかけ、後...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android