デジタル大辞泉 「一概」の意味・読み・例文・類語 いち‐がい【一概】 [名・形動]無理に自分の意志を通すこと。強情なこと。また、そのさま。「まあ、あなたのような―な考え方をなさる人もないものですわ」〈倉田・出家とその弟子〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「一概」の意味・読み・例文・類語 いち‐がい【一概】 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「概」は「斗掻(とかき)」の意で、枡(ます)の縁をならす短い棒。枡で物を量るときに量に過不足がないように、平らにかきならす意から )① おしなべて同一に扱うこと。すべてをひっくるめるさま。大概。[初出の実例]「然而巫祝一槩之話不レ足レ徴也」(出典:竹居清事(1455頃)夢降三仏図記為平濃州)「宛転と云は是を非となし非をば是となし曲をば直となしまがつつすぐなつつ一慨(カイ)にはないぞ」(出典:史料編纂所本人天眼目抄(1471‐73)二)[その他の文献]〔楚辞‐九章・懐沙〕② ( 「いちがいに」の形で副詞として用いる ) ⇒いちがいに(一概━)③ まったくそう思いこむこと。また、そのさま。自分の意志を立て通すこと。強情なこと。がんこなこと。[初出の実例]「犯人は一槩を守て云ものぞ」(出典:両足院本毛詩抄(1535頃)三)「Ichigaina(イチガイナ) モノ 〈訳〉強情な人」(出典:日葡辞書(1603‐04)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「一概」の読み・字形・画数・意味 【一概】いちがい 同じに扱う。同一と見る。〔春秋繁露、深察名号〕其の未だ覺(さと)らざるに當りては、善質りと謂ふべきも、而(な)ほ善と謂ふべからず。目の瞑して覺(さ)むると、一の比なり。字通「一」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報