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出家とその弟子 しゅっけとそのでし

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

出家とその弟子
しゅっけとそのでし

倉田百三の戯曲。 1916~17年発表。 19年初演。浄土真宗の開祖親鸞にそむいて,息子の善鸞は遊女におぼれる生活をおくる。この父子の和解をはかる親鸞の弟子唯円も遊女と恋に陥るが,結婚してともに仏道に励む。

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デジタル大辞泉の解説

しゅっけとそのでし【出家とその弟子】

倉田百三の戯曲。6幕13場。大正5年(1916)発表。親鸞(しんらん)の子の善鸞と弟子の唯円の信仰と恋愛問題を通して、「歎異抄」の教えを戯曲化したもの。

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世界大百科事典 第2版の解説

しゅっけとそのでし【出家とその弟子】

倉田百三の戯曲。1916年(大正5)より17年にかけて《白樺》衛星誌の一つでもあった《生命の川》に発表。ついで岩波書店より刊行され,たちまちベストセラーとなる。19年創作劇場によって有楽座で初演。大正期の宗教文学の傑作として著名。親鸞の思想を下敷きにし,宗教と愛欲,罪と愛との葛藤を問題意識として展開。親鸞とその弟子の唯円,親鸞の子の善鸞,遊女浅香らが中心人物。すべてを仏にまかせ,不信心の子も許され,親鸞の平和な死で終わるこの戯曲が契機となって,宗教文学ブームが起こり,とくに親鸞の時代ともいわれるべき現象が出現した。

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大辞林 第三版の解説

しゅっけとそのでし【出家とその弟子】

戯曲。序曲と六幕。倉田百三作。1916年(大正5)に一部を発表、19年初演。親鸞とその弟子唯円を中心に、一門の求道生活と唯円の恋愛問題を描いたもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

出家とその弟子
しゅっけとそのでし

倉田百三の戯曲。序曲と6幕13場。1917年(大正6)岩波書店刊。親鸞(しんらん)の子善鸞(ぜんらん)は、この世の義理に恋人を奪われ、人妻となったその人への悲恋から、他人の運命を損なったとして勘当され、遊女と酒に浸る。善鸞の偽善のない誠実さに打たれた親鸞の弟子唯円(ゆいえん)は父子の和解を図るが、自らも遊女かえでとの恋に陥り、師の導きで仏門に入った彼女と結ばれる。善鸞は、仏を信ずるかとの父の臨終の問いに、苦しげにまだわからないと答える。親鸞は柔らかな表情で、それを肯定する。純粋な浄土真宗思想と異なり、キリスト教的色彩も濃く、恋愛と性欲の相克という現世的課題と、みずみずしい情感が、若い感動をよんだ。英語、ドイツ語、フランス語、中国語に訳され、ロマン・ロランの激賞を受けた。[高橋新太郎]
『『出家とその弟子』(岩波文庫・旺文社文庫・角川文庫・新潮文庫)』

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世界大百科事典内の出家とその弟子の言及

【倉田百三】より

…1913年結核にかかり一高を退学,療養生活ののち西田天香の一灯園に入る。16年から17年にかけて《白樺》の衛星誌《生命の川》に戯曲《出家とその弟子》を発表,岩波書店より刊行され,広く読まれた。その後《白樺》誌上で活躍,書きためていた評論,感想をまとめて《愛と認識との出発》と題し,21年岩波書店より刊行した。…

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