一眼(読み)イチガン

デジタル大辞泉 「一眼」の意味・読み・例文・類語

いち‐がん【一眼】

一つの目。片方の目。
片目独眼隻眼せきがん
一度見ること。ひとめ。
風景―のうちに尽きて」〈奥の細道

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「一眼」の意味・読み・例文・類語

いち‐がん【一眼】

〘名〙
一方の目。一つの目。いちげん。
蔗軒日録‐文明一八年(1486)二月一二日「一手動時千手動、一眼視時千眼視」 〔陳書‐孝行伝・張昭
② 片目。独眼。隻眼
※雑俳・柳多留‐四九(1810)「いち眼であぶない所を関にする」
③ 一度見ること。ひとめ。一目
※殿上詩合(1056)泉石夏中寒「一眼孤峰含瑟瑟。金商風景暗相催〈藤原隆方〉」
※俳諧・奥の細道(1693‐94頃)象潟「簾を捲ば、風景一眼の中に尽て、南に鳥海天をささえ」
④ 「一眼レフ」の略。

ひとつ‐まなこ【一眼】

[1] 〘名〙
黄表紙・辞闘戦新根(1778)「より集まる化物を数ふるに、見越入道にあらず、又一(ヒト)ツ眼(マナコ)にあらず」
※雑俳・柳多留‐四六(1808)「越後者壱(ひとツ)眼の首を取り」

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