精選版 日本国語大辞典「片目」の解説
かた‐め【片目】
〘名〙
※狭衣物語(1069‐77頃か)二「かため悪しき僧の、いみじうあはれげなるに候ひけり」
② (形動) 片方の目が見えないこと。また、そのさま。独眼。
※玉塵抄(1563)五「かためなり。されどもこわ者なり」
③ ヒラメまたはカレイをいう女房詞。
※御湯殿上日記‐文明一六年(1484)正月九日「ひんかし山殿よりかための御まなまいる」
④ ほんの少しだけ文字が読めること。→片目が明く。
⑤ (一片、二片と数えるところから) 南鐐二朱銀一つをいうか。
※歌舞伎・怪談月笠森(笠森お仙)(1865)序幕「片目も茶代を張込まねば世辞の一つも言はれませぬて」
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