一院(読み)イチイン

デジタル大辞泉 「一院」の意味・読み・例文・類語

いち‐いん〔‐ヰン〕【一院】

一つ寺院。また、院と称するところ。
二院制議会での、どちらか一方の議院
二人以上の上皇または法皇があるとき、最初になった人。一の院。本院

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「一院」の意味・読み・例文・類語

いち‐いん ‥ヰン【一院】

〘名〙
謡曲八島(1430頃)「一院のおん使、源氏大将、検非違使五位の尉、源の義経と、名のり給ひし」
② 一つの寺院、または、院と称せられる所。
※正法眼蔵(1231‐53)嗣書「一院を討得して住持職に補するときは」 〔白居易‐銷暑詩〕
③ 二院制の議会において、その中のいずれか一方の議院。
※枢密院官制及事務規程(明治二一年)(1888)事務規程・二条「帝国議会若(もし)くは其一院」
④ 単一の院によって構成されている議会。
※一局議院論(1884)〈植木枝盛〉六「必ず一院の制度にせざるべからざる事」
⑤ 院にいる人すべて。院じゅう。
本朝文粋(1060頃)一二・秋夜書懐〈蒔原衆海〉「一院挙哀憂未尽」

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