知恵蔵mini 「一龍斎貞水」の解説 一龍斎 貞水 講談師。1939年6月29日、現在の東京都文京区湯島生まれ。本名、浅野清太郎(あさの せいたろう)。55年、16歳で5代目一龍斎貞丈に入門し貞春を名乗る。60年ころより、自作の大道具や照明などを駆使した「立体怪談」に取り掛かり、自身のスタイルを作り上げた。66年に真打に昇進し、6代目一龍斎貞水を襲名。よく響く低音の声音で重厚さを醸し出し、東京弁の歯切れ良い軽やかな語り口で物語を豊かに彩った。特に怪談噺の評判が高く、「怪談の貞水」の異名をとる。長講の「四谷怪談」(全5巻)や「赤穂義士本傳」(全15巻)の全編読み切りを講談で初CD化したほか、テレビやラジオなどでの多彩な活躍で、長く低迷していた講談界を牽引し続けた。2002年、講談師としては初めて人間国宝に認定された。20年12月3日に81歳で死去。 (2020-12-17) 出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報 Sponserd by