七書(読み)シチショ

デジタル大辞泉 「七書」の意味・読み・例文・類語

しち‐しょ【七書】

中国の7部の兵書。「孫子」「呉子」「司馬法」「尉繚子うつりょうし」「三略」「六韜りくとう」「李衛公問対りえいこうもんたい」のこと。

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精選版 日本国語大辞典 「七書」の意味・読み・例文・類語

しち‐しょ【七書】

  1. 中国の七部の兵書。呂望の「六韜(りくとう)」、孫武の「孫子」、呉起の「呉子」、司馬穰苴の「司馬法」、尉繚(うつりょう)の「尉繚子」、黄石公の「三略」、李靖の「李衛公問対」をいう。武経七書。武(ぶ)の七書(ななしょ)。〔文明本節用集(室町中)〕 〔宋史‐選挙志〕

しっ‐しょ【七書】

  1. しちしょ(七書)〔天正本節用集(1590)〕

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普及版 字通 「七書」の読み・字形・画数・意味

【七書】しちしよ

七種の兵書。

字通「七」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の七書の言及

【兵書】より

…その後,戦国初期の楚に仕えた呉起のものという《呉子》が書かれ,戦国末期には《韓非子》の中で〈孫・呉の書を蔵する者は家ごとにあり〉とまで言われているが,《漢書》の目録では53家790編,図43巻が著録されている。 そして,その後の歴史を経て定着したものは《武経七書》あるいは単に《七書》とよばれるもので,宋の元豊年間(1078‐85)に,武官の教育のために頒布されたのが始まりである。《孫子》《呉子》のほかに,春秋末期の斉の将軍司馬穣苴(じようしよ)の兵法を伝えるという《司馬法》,戦国時代の魏王に招かれた尉繚(うつりよう)の著書という《尉繚子》,周王朝の創業者太公望呂尚(ろしよう)の著と伝えられる《六韜》,黄石公が伝えたという《三略》の4書と,唐の李靖(りせい)が太宗のために兵を論じたものを後人が編集した《李衛公問対》を合わせたものである。…

※「七書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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