呉起(読み)ゴキ

精選版 日本国語大辞典 「呉起」の意味・読み・例文・類語

ご‐き【呉起】

  1. 中国、戦国時代衛の兵法家。儒家曾子に学び、魯、魏に仕え、さらに楚の悼王に重用された。兵法書「呉子」の著者といわれ、呉子と尊称される。前三八一年没。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「呉起」の意味・わかりやすい解説

呉起
ごき
Wu-qi; Wu-ch`i

[生]敬公11(前440)頃
[没]悼王21(前381)
中国,戦国時代の政治家,兵法家。の人で初め魯に仕え,次に魏の文侯に仕えて兵制整備,秦を破った。讒言により楚に逃げ,悼王に信頼され法治主義的改革をはかったが,楚の公族反感を買い,殺されて改革は不成功に終った。しかし秦の商鞅の改革に影響を与えた。孫子と併称される兵法家でもあり,『呉子』はその著といわれる。

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世界大百科事典(旧版)内の呉起の言及

【呉子】より

…6編の内容は,人の和を説く基礎論から具体的な実践の技術にまで及ぶが,実戦の状況に詳しいことと将軍の資質を重んずることなどに特色がある。戦国初期の魏に仕えた呉起(?‐前381)の作とされるが,実は呉起の兵法を伝えた後人の編集で,通行本は唐代の再編本である。【金谷 治】。…

【法家】より

…実定法による治民策は春秋末期の宗法制・礼楽秩序の壊頽に対応して,子産(鄭の執政)や范宣子(はんせんし)(晋の卿(けい))の刑律公開がある。戦国初期の魏の,李悝(りかい)(克)の《法経》制作による富国策と楚の呉起(?‐前381)の法治による君権強化策は,同時に起こった。両者をうけて,商鞅(しようおう)の変法は,隣保・家族制や軍功爵による集権支配と官僚制,土地改革などの富国強兵策とを,法制をしいて秦で強行した。…

※「呉起」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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