精選版 日本国語大辞典 「万石通」の意味・読み・例文・類語 まんごく‐どおし‥どほし【万石通】 〘 名詞 〙 =せんごくどおし(千石通)〔和漢三才図会(1712)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「万石通」の意味・わかりやすい解説 万石通まんごくどおし 籾摺(もみす)り後の玄米と籾を選別する農具で、万石、千石、千石通ともよばれ、万石簁とも書く。貞享(じょうきょう)(1684~88)のころに発明されたといわれる。金網を張った長方形の木枠を傾斜させ、漏斗(ろうと)から玄米と籾の混合物を網面の上端に供給して流下させると、玄米は網目から落下するが、籾は網面の下端まで達する。従来は、選別の精度を高めるために、三枚の網面を組み合わせた方式が多く利用されていたが、現在では籾摺り機の選別部に組み込まれているため、単体の万石通が用いられることはほとんどなくなった。[入江道男] 万石通 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例