三人遣い(読み)サンニンヅカイ

デジタル大辞泉 「三人遣い」の意味・読み・例文・類語

さんにん‐づかい〔‐づかひ〕【三人遣い】

手遣い操り人形操法の一。一体の人形を三人で操作するもの。文楽人形では、かしら右手おも遣い左手左遣い両足足遣いが操作する。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三人遣い」の意味・わかりやすい解説

三人遣い
さんにんづかい

3人の人形遣いが1つの人形を遣う日本特有の人形操法。江戸の結城孫四郎座にも三人遣いの先駆的な例があるが,今日の方式は,享保 19 (1734) 年,竹本座人形浄瑠璃芦屋道満大内鑑 (あしやどうまんおおうちかがみ) 』が初演されたとき,与勘平の人形に初めて用いられた。主 (おも) 遣いが人形の胴,頭,右手を,左遣いが左手を,足遣いが両足を遣って,自然で複雑な動きを見せる。三人遣いの考案により,人形浄瑠璃は一時歌舞伎をしのぐほどの隆盛をみた。

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