出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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三弦主奏楽 (さんげんしゅそうがく)
三味線音楽の一種目。4世杵屋(きねや)佐吉の始めたもので,三味線主奏楽ともいう。従来の長唄では三味線が歌の伴奏楽器としての役割しか果たしていないことに疑問を抱いた佐吉が地歌の《雪》の旋律にヒントを得て,三味線を独立させ,その持味を生かした器楽曲を作り出したもの。その第1作は1919年(大正8)9月の《隅田の四季》で,その後,記録のうえでは29曲を作曲している。代表作には《隅田の四季》《まつり》《潯陽江》《女と影》などがある。三弦主奏楽の名付親は町田嘉章(佳声(かしよう)。1888-1982)であるといわれている。
執筆者:植田 隆之助
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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三弦主奏楽
さんげんしゅそうがく
日本音楽の種目名。 1919年,長唄三味線方4世杵屋佐吉が創始。三味線を主とする器楽合奏曲。佐吉の作品中の 29曲がこれに属する。代表曲『隅田の四季』『まつり』。佐吉没後は衰微。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の三弦主奏楽の言及
【杵屋佐吉】より
…1907年佐吉を襲名。新富座,春木座,明治座の囃子頭や邦楽部長を歴任し,劇場長唄で活躍するとともに,長唄芙蓉会を組織,さらに三弦のみの合奏曲として[三弦主奏楽]を創始する。また,三味線の改良をはかり,咸弦(かんげん)(電気三味線),豪弦(低音三味線)を考案する。…
※「三弦主奏楽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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