精選版 日本国語大辞典「持味」の解説
もち‐あじ ‥あぢ【持味】
〘名〙
① その食品などにもとから備わっている味。
※明治世相百話(1936)〈山本笑月〉甘党随喜の名代汁粉「明治時代には名代の汁粉屋も多く、それぞれ自家特製の持味に御膳、田舎、小倉、塩餡乃至は白餡の上品まで口当りのよさ」
② ある人物や芸術作品などのもつ、そのもの独特の趣。
※竹沢先生と云ふ人(1924‐25)〈長与善郎〉竹沢先生の顔「家常茶飯のうちにおのづとにじみ出てゐる人そのものの持ち味である」
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