三成重敬(読み)ミナリ シゲユキ

20世紀日本人名事典 「三成重敬」の解説

三成 重敬
ミナリ シゲユキ

明治〜昭和期の歴史学者 東京帝国大学史料編纂官。



生年
明治7年5月23日(1874年)

没年
昭和37(1962)年2月16日

出生地
島根県松江市

学歴〔年〕
郁文館〔明治27年〕中退

経歴
明治27年に郁文館を中退し、29年開拓社に入社したのを経て31年に東京帝国大学文科大学の写字生となる。以来同大学の史料編纂掛に勤務して史料の整理・調査にあたり、大正2年同史料編纂補助嘱託、9年同史料編纂官補を歴任。その一方で14年には臨時に東山御文庫取調嘱託となった。昭和12年史料編纂官に任ぜられるが、同年退官して嘱託となり、23年東京大学史料編纂所事務補佐員、24年東京大学雇を経て31年に退職。その間、長きに渡って「大日本古文書」の東寺文書の整理・編纂や東山御文庫・醍醐寺文庫の史料調査などに従事。また、遠縁に当たる小泉八雲に資料を提供し、八雲没後は彼の妻小泉節子の「思い出の記」出版に力を尽くした。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「三成重敬」の解説

三成重敬 みなり-しげゆき

1874-1962 明治-昭和時代の歴史家
明治7年生まれ。31年から昭和29年まで東大の史料編纂(へんさん)所につとめ,黒板勝美のもと正倉院文書などの整理,編纂にあたった。また縁者である小泉八雲への資料提供や,八雲の妻小泉節子の「思い出の記」刊行に尽力した。昭和37年2月16日死去。88歳。島根県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android