三教図(読み)サンキョウズ(その他表記)san-jiao-tu

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精選版 日本国語大辞典 「三教図」の意味・読み・例文・類語

さんきょう‐ずサンケウヅ【三教図】

  1. 〘 名詞 〙 東洋画の画題の一つ。儒・仏・道の三教が根本において一致するという思想を表わしたもので、三教の祖である孔子・釈迦・老子を一幅に描くことが多い。→三酸図

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三教図」の意味・わかりやすい解説

三教図
さんきょうず
san-jiao-tu

中国の儒教,仏教,道教の三教は究極において一致する,という思想から生れた画題。孔子,釈迦,老子の3教祖を同一画面に描くものが多い。三教一致の思想が成立した魏・晋時代頃から盛んに描かれた。宋代には馬遠が描いたことが知られ,以後多くの画家題材として扱った。日本でも室町時代水墨画に例が多く,相国寺両足院蔵の伝如拙筆『三教図』が著名。

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