三本松陣屋跡(読み)さんぼんまつじんやあと

日本歴史地名大系 「三本松陣屋跡」の解説

三本松陣屋跡
さんぼんまつじんやあと

[現在地名]君津市大戸見 三本松

武蔵国川越藩(のち上野前橋藩)の陣屋跡。当地で安房清澄きよすみ山と長狭ながさ北小町きたこまち(現鴨川市)へ通ずる道が分岐し、安房と上総の交通上の要衝にあたる。敷地は旧松丘まつおか村役場跡を含め約二千坪。周りに土手を築き、上にカラタチ垣根をめぐらし簡単な空堀もあったという(上総町郷土史)。文政九年(一八二六)川越藩では上総に加え安房国の領地を合せて管轄するため手狭となった向郷むかいごう村の陣屋を移し、明治維新まで存続した(本吉家文書・「松丘村誌」)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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