20世紀日本人名事典 「三浦アンナ」の解説
三浦 アンナ
ミウラ アンナ
大正・昭和期の美術史家 立教大学教授。
- 生年
- 明治27(1894)年11月13日
- 没年
- 昭和42(1967)年11月6日
- 出生地
- ドイツ・ピューイッツ・イン・ポンメル
- 学歴〔年〕
- ベルリン大学神学部〔大正14年〕卒
- 学位〔年〕
- 神学博士,哲学博士,文学博士〔昭和32年〕
- 経歴
- ベルリン大学哲学部・神学部に学び、教理史家のA・ハルナックに師事。のち、ドイツ初の女性神学博士となる。大正15年ドイツ留学中の工学者三浦耀(のち京都帝国大学教授)と結婚して来日するが、昭和6年に夫と死別。7年から第三高等学校や同志社大学・京都帝国大学などで教鞭を執り、ドイツ文学やキリスト教史を講じた。また、この間も教理史・キリスト教美術史の研究を進めた。23年京都大学専任講師。32年に同定年退職後は立教大学教授に就任し、同大学院でキリスト教美術史の講義を担当した。日本にはじめてキリスト教図象学を紹介した人としても知られ、32年には「芸術に現れたヨハネ」の論文で京都大学から文学博士号を授与されている。著書に「白馬に乗れるロゴス」「イエスの幼年時代」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報