三絶(読み)サンゼツ

デジタル大辞泉 「三絶」の意味・読み・例文・類語

さん‐ぜつ【三絶】

三つ技芸、特に詩・書・画に秀でて並ぶものがないこと。また、そのような人。
三首の絶句
三度切れること。「韋編いへん三絶

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精選版 日本国語大辞典 「三絶」の意味・読み・例文・類語

さん‐ぜつ【三絶】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 三つのすぐれた技芸。一人が三つのことにすぐれていること。あるいは三つの技芸について、それぞれすぐれた人があること。また、その技芸。あるいはその三人。
    1. [初出の実例]「広相、是善、敏行、並是顕人、俗称為三絶鐘銘、非虚也」(出典:古京遺文(1818))
    2. 「衡山居士は人も知る書詩画の三絶といわれた人だったが」(出典:冥府山水図(1951)〈三浦朱門〉)
    3. [その他の文献]〔晉書‐文苑伝・顧愷之〕
  3. ( 孔子が好んで易を読んだために韋(なめしがわ)のとじかわが三度切れたという「史記‐孔子世家」などに見える故事から ) 三度切れること。転じて、読書に熱心なこと。→韋編(いへん)三度絶つ
    1. [初出の実例]「猶不往古。何救元首望。然毋三絶務。且欲短章」(出典:懐風藻(751)述懐文武天皇〉)
    2. [その他の文献]〔陸雲‐請呉王引師友文学観書問道又啓〕
  4. 三首の絶句。〔白居易詩題

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普及版 字通 「三絶」の読み・字形・画数・意味

【三絶】さんぜつ

絶妙のものが三つ。

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