上坂田村(読み)かみさかたむら

日本歴史地名大系 「上坂田村」の解説

上坂田村
かみさかたむら

[現在地名]新治村上坂田

北は大畑おおばたけ村。村の北半は台地上にあり、南半は桜川沿いに水田地帯が広がる。中世は南野みなみの庄に属したといわれる。江戸時代は土浦藩領で、「寛文朱印留」に村名が載る。元禄郷帳の村高は五六九石余。「新編常陸国誌」によれば、初めは下坂田村と同村であったが、正保―元禄(一六四四―一七〇四)頃に二村に分れたという。「県方集覧」(酒井泉氏蔵)によれば、寛永七年(一六三〇)藩主西尾忠照が上下の坂田村の荒地を開き坂田新田としたという。


上坂田村
かみさかだむら

[現在地名]竹田市上坂田

稲葉いなば川本流の北岸に位置し、南は炭竈すみかまど村、北は福原ふくはら村、東は下坂田村。正保郷帳では家中かちゆう郷に属し、田方三九〇石余・畑方二五八石余。天保郷帳では高七〇二石余となるが、その後入作いりさく村などを分村したと思われ、弘化物成帳では阿鹿野組のうち、村位は中、免八ツ五分、田一九五石余(一九町余)・畑四六石余(七町八反余)・屋敷三石余(三反余)で、開田はほとんどなく、開畑九斗余(一町五反余)がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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