( 1 )調値については、中国においては、時代・地方により種々のものがあったらしく、日本でも、「悉曇蔵‐五」によれば、平安時代初期には、四声を日本へ持って来た学者によりいろいろ異なっていた。平安末期、明覚が整理をした結果、始めから終わりまで上った調子をさすとした。これは明覚によれば上声の軽であり、上声の重は去声と一致するということになり、結果的には上声は一つの調値しかないことになった。
( 2 )上声を示すのには、漢字の左上角に点を打ったが、特に上声の重を示すためには、そのやや右方に点を打つこともあった。
※「上声」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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