上宮(読み)ジョウグウ

デジタル大辞泉 「上宮」の意味・読み・例文・類語

じょう‐ぐう〔ジヤウ‐〕【上宮】

一つ神社複数やしろがあるとき、位置が最も上方または奥にある社。上社かみしゃ。かみのみや。→中宮下宮

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精選版 日本国語大辞典 「上宮」の意味・読み・例文・類語

じょう‐ぐうジャウ‥【上宮】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 地勢の上で上方または奥に位置する宮殿や神社。ふつう山岳で二か所以上に社がある場合、その位置が高い方をいう。
    1. [初出の実例]「和歌類字抄云、〈御記 後水尾院〉稲荷三座〈宣命 紙黄勅使四位〉下宮〈田中社命婦〉中宮〈四太神黒鳥〉上宮〈小薄〉」(出典:水台記(1694))
  2. [ 2 ] 聖徳太子上宮太子)の宮。また、聖徳太子の別称
    1. [初出の実例]「撫民基趾開東閤、体国権輿出上宮」(出典本朝麗藻(1010か)下・夏日於左監門宗次将父亭聴講令〈大江以言〉)

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