左右の腕の長さが等しい秤(はかり)ざおの両端上部に皿を設け、品物の質量を分銅と比較する型の秤。中央支点の上部につり合いを見る指針と度表が設けてある。天秤は普通、皿をつり下げた形のものであるが、上皿天秤は、フランスの数学者ロバーバル(ロベルバルとも。Gilles Personne de Roberval(1602―1675))の開発した補助のさおを使った平行運動機構(ロバーバルの機構)により、皿を上方に支え、かつ、皿のどの位置に品物や分銅を置いても影響を受けないようになっている。調剤用の小型のものから10キログラム程度の雑貨用まである。
[小泉袈裟勝・今井秀孝 2015年4月17日]
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