日本歴史地名大系 「上阿波宿」の解説 上阿波宿かみあわじゆく 三重県:阿山郡大山田村上阿波村上阿波宿[現在地名]大山田村上阿波 元町・平松伊賀街道の長野(ながの)峠より西に約一里下って阿波(あわ)川に沿って元町(もとまち)がある。近世の宿場町で、元禄九年(一六九六)までは上阿波宿とよばれたが、同年の大火以後、西方約一・三キロの平松(ひらまつ)の集落に宿場が変更された。元町の呼称はそれ以後のことである(三国地志)。承応二年(一六五三)に平田(ひらた)村に山田の馬継所が設けられたので、馬継所間の距離は「上阿波より長野迄一里三拾五町五十弐間、山田町迄二里二十四町」「平田より上阿波迄の間に川七つ、右一筋を七瀬渡る、深さいずれも一尺五、六寸、上阿波より伊勢長野村迄とちの木峠迄此間坂二つ、谷川一筋、但四瀬渡る、深さ五、六寸、橋の平坂一町砂路、とちの木坂九町弐十間、道幅一間半或弐間」(統集懐録)とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by