上馬渡村(読み)かみまわたりむら

日本歴史地名大系 「上馬渡村」の解説

上馬渡村
かみまわたりむら

[現在地名]会津若松市湊町共和みなとまちきようわ

猪苗代湖西岸、白河街道に沿い、北は下馬渡村、南は西田面にしたづら村。文禄三年(一五九四)の蒲生領高目録では大沼郡のうちに中馬渡とあり、高三一四石余。貞享元年(一六八四)の奥州会津領分(若松市史)では上馬渡村とあり、高三一四石余。原組に属し、文化一五年(一八一八)の村日記では高四九四石余。高の増加は西馬渡村からの移転と新田の増加によると思われる。化政期の家数三一(新編会津風土記)。明治四年(一八七一)の家数三〇・人数一七四(人員録)。同八年永伊ながい分・下馬渡村・西田面村と合併して共和村となる。


上馬渡村
かみまわたしむら

[現在地名]桜川村上馬渡

下馬渡しもまわたし村の西北に位置し、古く霞ヶ浦入江に面していた。江戸初期までは下馬渡村と一体で馬渡村とよばれ、慶安三年(一六五〇)七月晦日付の霞浦四拾八津連判掟書(土浦市立図書館蔵)にある連判の小津頭には「馬渡村 外記」の名があり、元禄一六年(一七〇三)九月一六日の霞ケ浦四十八津返答口上書(舟串家文書)には「馬渡村平衛門」とみえ、霞ヶ浦での漁業が行われていた。弘化三年(一八四六)五月の乍恐以書付奉願上候(永長家文書)によれば水干両損によって困窮しているので、囲米の引渡しが行われ、当村など二八ヵ村の村役人が連印している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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