下大浦村(読み)しもおおうらむら

日本歴史地名大系 「下大浦村」の解説

下大浦村
しもおおうらむら

[現在地名]下田村下大浦

五十嵐いからし川中流左岸にあり、上流馬場ばば村・福岡ふくおか新田村下流月岡つきおか(現三条市)。永正七年(一五一〇)八月二〇日の上杉定実充行状(歴代古案)に「五十嵐保内大浦分事」とある。永禄三年(一五六〇)一〇月吉日の貫屋家兼売券案(来田文書)には「下大浦」とある。また天正五年(一五七七)の三条領闕所帳や三条衆給分帳(いずれも市川浩一郎氏蔵)に「太浦」の地名が散見される。正保国絵図では高三五〇石余。正保(一六四四―四八)初年の物成高を記した「初免石」(「村松小史」渡辺芳江氏蔵)では三三〇石八斗余・家二八戸。


下大浦村
しもおおうらむら

[現在地名]大山町下大浦

熊野くまの川右岸、月岡つきおか野の縁にあり、東は中大浦村、西は上布目かみぬのめ(現富山市)。もと大浦保(村)の内で、元禄年中(一六八八―一七〇四)上・中・下の三村に分村したという。万治三年(一六六〇)以降富山藩領。享保六年(一七二一)の村付高改帳(島倉家文書)では高三〇四石余。寛政二年(一七九〇)の高物成品々手鏡には上大浦村・中大浦村はみえるが、当村がみえない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android