下妻政泰(読み)しもつま まさやす

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「下妻政泰」の解説

下妻政泰 しもつま-まさやす

?-1343 南北朝時代の武将
小山長政の孫。常陸(ひたち)(茨城県)下妻地頭居城の大宝城に興良(おきよし)親王,春日顕国(あきくに)をむかえ,大宝湖の対岸の関城主関宗祐(むねすけ)とともに北畠親房(ちかふさ)をささえ,北朝方とたたかう。康永2=興国4年高師冬(こうの-もろふゆ)に攻められ,11月12日自刃(じじん)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の下妻政泰の言及

【下妻[市]】より

…この地からは平安期に桓武平氏大掾氏流の下妻氏,鎌倉初期には藤原秀郷系小山氏流下妻氏,ついで清和源氏頼政流の下間氏が発祥した。1340年(興国1∥暦応3)下妻政泰は北畠親房に応じて大宝城に拠って戦ったが,43年落城して戦死した。戦国期から多賀谷氏の城下で,織豊期重経の代に6万石の城下町として整備されたが,1601年(慶長6)改易となった。…

【大宝城】より

…鎌倉末期,下妻氏は北条氏の圧迫を受け勢力をそがれるが,建武新政期その反動もあってか,この地域は南朝方の有力な根拠地となる。1341年(興国2∥暦応4)春日顕国は興良親王を奉じ,城主下妻政泰に迎えられて,この城に入る。以後2年にわたる激戦のすえ43年11月,大宝沼北岸の関城とともに落ち,城主政泰は戦死した。…

※「下妻政泰」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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