下敷(読み)シタジキ

デジタル大辞泉 「下敷」の意味・読み・例文・類語

した‐じき【下敷(き)】

筆記習字などをするとき、その紙の下に敷くもの。また、そのための文房具
物の下に敷かれること。「倒れた材木下敷きになる」
創作制作などの手本基礎となるもの。「古い説話を下敷きにして小説を書く」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「下敷」の意味・読み・例文・類語

した‐じき【下敷】

〘名〙
① 下に敷くこと。物の下に敷かれること。また、そのもの。
※玉塵抄(1563)二「皮作鞍褥、くらの下(シタ)じきにするぞ」
※疑惑(1919)〈芥川龍之介〉「一旦梁の下敷(シタジキ)になって、身動きも碌(ろく)に出来なかったのが」
② 下に敷かれたような状態や立場。犠牲。
※一家(1938)〈寺崎浩〉「閑子に対する済まなさも、自分の便利のための下敷きにしたのではあるまいか、といふ悔いが退かない」
③ 手本、基礎、典拠となるもの。
※正徹物語(1448‐50頃)下「松浦の物語と云ふ草子を見侍りしに、〈略〉是を下じきにして定家は読み侍る也」
④ 文房具の一種。鉛筆などのかたいもので筆記をする時、紙の下に敷く薄い板。セルロイドやプラスチックなどでつくる。また、字配り構図の目安のために下に敷くものにもいう。
※自然の子供(1968)〈金井美恵子〉四「セルロイドの下敷、等も」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android