デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「下村正太郎」の解説
下村正太郎(7代) しもむら-しょうたろう
享和2年生まれ。柳馬場家下村春坡(しゅんぱ)(兼邦)の第5子。文化9年下村家宗家(大丸屋)7代をつぐ。呉服商にくわえ,京都,大坂に両替店,兵庫に外商店,江戸に糸扇店をひらき,事業を発展させた。天保(てんぽう)13年名古屋正金融通方世話人となる。文久元年12月28日死去。60歳。京都出身。名は兼啓。号は正篤。
下村正太郎(10代) しもむら-しょうたろう
嘉永(かえい)6年生まれ。明治元年大丸呉服店本家10代をつぐ。京都の富豪のひとりとして,発足まもない新政府に多額の献金をおこなう。2年東京為替会社設立時に,三井高福(たかよし),小野善助らとともに総頭取となる。明治22年6月23日死去。37歳。京都出身。本名は兼篤。号は正堂。