下直(読み)ゲジキ

デジタル大辞泉 「下直」の意味・読み・例文・類語

げ‐じき〔‐ヂキ〕【下直】

[名・形動]
価値のないこと。また、そのさま。
「新造っ子をそう―につかっては冥利がわるい」〈万太郎末枯
値段の安いこと。また、そのさま。→高直こうじき
唐船かずかず入りて、糸、綿―になりて」〈浮・永代蔵・六〉

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精選版 日本国語大辞典 「下直」の意味・読み・例文・類語

げ‐じき‥ヂキ【下直】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )( 「げ」「じき」はそれぞれ「下」「直」の呉音 )
  2. 値段が安いこと。安価。廉価。かちょく。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「下直(ケヂキ)の物を高直(かうぢき)にも申まじ。少分の手柄を大分にも申まじ」(出典甲陽軍鑑(17C初)品二四)
  3. 価値のないこと。安っぽいこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「はて扨親の恩は下直(ゲヂキ)な物」(出典:談義本当世下手談義(1752)二)

か‐ちょく【下直】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 値段の安いさま。また、そのもの。安価。やすね。げじき。
    1. [初出の実例]「むくりこくり地の底より潤はして米は下直(カチョク)に、銭は高うさしてやろとの御詫宣でござる」(出典:浄瑠璃妹背山婦女庭訓(1771)三)

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普及版 字通 「下直」の読み・字形・画数・意味

【下直】かちよく

宿直明け。

字通「下」の項目を見る

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