下職(読み)ゲショク

デジタル大辞泉 「下職」の意味・読み・例文・類語

げ‐しょく【下職】

下等な職業
「世は―に生まれあはすこそ、かなしけれ」〈浮・諸艶大鑑・七〉

した‐しょく【下職】

《「したじょく」とも》ある人の下で、その人の仕事一部を引き受けてすること。また、その職人

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精選版 日本国語大辞典 「下職」の意味・読み・例文・類語

げ‐しき【下職】

  1. 〘 名詞 〙
  2. げししき(下司職)
    1. [初出の実例]「一 下職以下開発余流并帯代々上裁欝訴之事」(出典建武年間記(南北朝頃))
  3. 下等の役職他人に比べて劣った役目。げしょく。
    1. [初出の実例]「直実含欝憤申云、御家人者皆傍輩也、而射手者騎馬、的立役人者歩行也、既似勝劣、〈略〉全不勝劣、就中的立役者非下職」(出典:吾妻鏡‐文治三年(1187)八月四日)

げ‐しょく【下職】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 下等な職業。また、その職についている人。
    1. [初出の実例]「それより猶いやしからん下しょくをば、さのみには似すまじきなり」(出典:風姿花伝(1400‐02頃)二)
    2. 「世は下職(ゲショク)に生あはすこそかなしけれ」(出典:浮世草子好色二代男(1684)七)
  3. ある仕事の下請けをすること。また、その人。したしょく。

した‐しょく【下職】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「したじょく」とも ) ある仕事の下請けをして、人の下で働くこと。また、その人。
    1. [初出の実例]「出入の屋敷も人に譲り、今は下職(シタジョク)仲間となり」(出典:人情本・藪の鶯(1827)中)

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