下道(読み)シタジ

デジタル大辞泉 「下道」の意味・読み・例文・類語

した‐じ〔‐ぢ〕【下道】

したみち」に同じ。
「松の―ゆ登らして国見遊ばし」〈・三三二四〉

した‐みち【下道】

山陰・森陰・花陰など、物の陰や下になって通じている道。
高速道路に対し)歩行者自転車自動車などが通る普通の道。一般道路。下の道。

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精選版 日本国語大辞典 「下道」の意味・読み・例文・類語

した‐みち【下道】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 山かげや木かげ、花かげなど物の下、または物の陰にある道。したじ。〔大智度論天安二年点(858)〕
    1. [初出の実例]「今日過ぎぬ帰らば又よ二村のやまぬ余波(なごり)の松の下道」(出典海道記(1223頃)萱津より矢矧)
  3. 何本かの道がほぼ平行してはしっているとき、下の方にある道をいう。
    1. [初出の実例]「是よりおくへあまたの道か候か、いづれも是は難所也。先下道の難所を、かたらは聞しめさるべし」(出典:幸若・とかし(室町末‐近世初))

した‐じ‥ぢ【下道】

  1. 〘 名詞 〙したみち(下道)
    1. [初出の実例]「遠つ人 松の下道(したぢ)ゆ 登らして 国見あそばし」(出典:万葉集(8C後)一三・三三二四)

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普及版 字通 「下道」の読み・字形・画数・意味

【下道】かどう

間道

字通「下」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の下道の言及

【吉備氏】より

…Bは吉備と関係の深い吉備津彦が四道将軍の一人として大王系譜に位置づけられたことを前提として,共通の始祖をその異母弟に求めたもので6世紀中葉以降のもの。Aは7世紀後半に笠臣と下道臣が中央貴族として出身したことを前提に,それに対抗して上道臣らが始祖の尊貴性を主張する意図から造作された。3系譜は各時期での吉備氏の歴史を語っている。…

※「下道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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