精選版 日本国語大辞典 「不嫁後家」の意味・読み・例文・類語 いかず‐ごけ【不嫁後家】 〘 名詞 〙 婚約者と死別・生別して、未亡人同様に暮らしている女性。また、婚期を失い独身で過ごす女性。ただし、近世上方語では、前者をいい、後者を「いかず」として区別した。[初出の実例]「不愍(ふびん)やいかず後家(ゴケ)にして一生を朽果さすかと」(出典:浄瑠璃・信州姥捨山(1730)首実撿)「いかず後家の娘さん、もう三十五ぐらいですか」(出典:動物の葬礼(1975)〈富岡多恵子〉) ゆかず‐ごけ【不嫁後家】 〘 名詞 〙 =いかずごけ(不嫁後家)[初出の実例]「つれなくも自らをゆかずごけになさんとは、扨てもむごき御心底」(出典:浄瑠璃・義経東六法(1711頃)上) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例