デジタル大辞泉 「並び大名」の意味・読み・例文・類語 ならび‐だいみょう〔‐ダイミヤウ〕【並び大名】 1 歌舞伎で、大名の扮装をして、ただ並んでいるだけの役。また、それに扮した俳優。2 人数に加わっているだけで、あまり重要ではない人。「並び大名にすぎない役員」 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「並び大名」の意味・わかりやすい解説 並び大名ならびだいみょう 歌舞伎(かぶき)の役の一種。舞台の後方へ大ぜい居並ぶ大名の役をいう。背景のような役目をもち、劇の進行中は一定の形でじっとしているのが原則。『仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)』の大序(だいじょ)、『曽我(そが)の対面』など例は多い。「並び傾城(けいせい)」「並び腰元」なども同様の用語。転じて、ただ座っているだけで何もしない人をさす一般語に使われる。[松井俊諭] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例