中村道祖神遺跡(読み)なかむらどうそじんいせき

日本歴史地名大系 「中村道祖神遺跡」の解説

中村道祖神遺跡
なかむらどうそじんいせき

[現在地名]明野村浅尾

浅尾あさお集落の北西側に位置し、圃場整備事業に先駆けて、平成元年(一九八九)発掘調査された。縄文時代の遺物のほか弥生時代や平安時代の遺構・遺物も検出されているが、中心となるのは中世の土壙と地下式壙である。四八〇〇平方メートルほどの調査面積において、その両者の位置の分布は偏る傾向があり、土壙は二地域、地下式坑は三地域におおむね分けられる。土壙のうち銭貨が出土するものは土壙墓と考えられ、平面が長辺一・五メートルほどの隅丸方形を呈するものが主体で、主軸方向が南北を向くものが多い。総数は一四基に上り、そのうち二基からは骨粉が検出され、かわらけが納められていた例もある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android